波について_2
今回はイメージを下手な落書きで、、、
うねりが沖合から浜まで届くとサーフィンができる波が立ちます。
前記のとおり、風が風浪を起こし、円運動に変化してうねりとなります。
このうねりが浜まで届くと、海底と水面の幅が狭くなって逃げ場がなくなり波が掘れ上がります。
イメージとしてはラップの芯が水面を触っているだけの状態がうねり。
水面と海底が狭くなってきて持ち上がった部分が波となります。
実際には水面の表面を円運動のエネルギーが一定方向に伝えられていくので、波の中や下にもぐるとその場が少し揺れ動くだけに感じます。
サーフィンをするために沖に出ることをゲッティングアウト(ゲット)するといいます。
その際に押し寄せる波の表面(白波)に体やボードが触れてしまうと波のエネルギーをもろに受けてしまうのでいつまでたっても沖に出ることができません。
波をやり過ごす方法としてダックダイブ(ドルフィンスルー)といわれる波の下にもぐりながら沖に出る方法がありますが、これは波の性質を良く理解された方が編み出したすばらしい方法です。
逆にこの波の仕組みを理解していないとゲットできず挫けてしまいます。
またこの仕組みをイメージしていればテイクオフの上達が早いかと思います。
海に行った際はよく観察してみてください。
波について
サーフィンをする前に座学として波のことを理解しておくと上達が早いと思います。
近年のウエイブプールで練習するのでなければ、同じ波に乗って繰り返し練習することはできません。
初心者や上達に悩んでいる方は、まず波がどのようにできて、どの位置に乗るのか、ロジックを理解してください。
波のパワースポット、パワーゾーンが理解するとロングライドにつながります。
ロングライドができる=長く練習できる→上達する。です!
波が起こる原理、海岸で立ち上がる仕組み、地形による違いなどつらつらと書いていきます。
波が起こる原理
気象庁「風浪とうねり」によれば
海上で風が吹くと、海面には波が立ち始め、立ち始めた波は風の吹く方向に進んでいきます。
波が進む速さ(以下、波速)より風速が大きければ、波は風に押されて発達を続けます。
このように、海上で吹いている風によって生じる波を“風浪”と呼びます。
(中略)一方、風浪が風の吹かない領域まで進んだり、海上の風が弱まったり風向きが急に変化するなどして、
風による発達がなくなった後に残される波を“うねり”と呼びます。
(中略)うねりは風浪よりも波長や周期が長いために水深の浅い海岸(防波堤、磯、浜辺など)付近では海底の影響を受けて波が高くなりやすいという性質を持っています(浅水変形)。
そのため、沖合から来たうねりが海岸付近で急激に高波になることがあり、波にさらわれる事故も起こりやすいので注意が必要です。
(中略)海の波は風浪とうねりが混在しており、それらをまとめて“波浪”と呼んでいます。
(引用ここまで)
波は風が起点となり、同じ方向に拭き続けた風によって海面が揺さぶられます。
その揺れの振動が重なり、風浪が起こります。
風浪からうねりになるときに波のエネルギーが円運動として変換されて、はるか遠くまで伝わります。
ハワイのノースショア(オアフ島北西部)にビッグウェーブが届くのはよく知られることですが、その波の起点が日本の北風というのはサーファー以外は知らないことが多いです。
日本が冬型の気圧配置(西高東低)になると、日本海側から太平洋側へ強い北風が長く拭き続き、そのエネルギーがうねりとなってハワイに届くのです。
道具を揃える:備品類
「バスタオル」
海から上がった後のシャワーやボードの水滴を拭くために大きいサイズが良いですよ。
女性はポンチョのようなタイプがあるので、着替えの際に人目を避けて着替えることができますよ。
「バケツ」
脱いだウエットスーツを入れておくのに重宝します。
私が使っているのはこちら。
脱いだウエットスーツの液だれがしにくいので
クリアボックスというのもありですよ。
「ポリタンク」
サーフィンの後に体やボード等を洗うのにお湯またはお水を持って行くのに使います。
注ぎ口が大きいものが水が入れやすいです。
後述のシャワーを使わない方は、持ちやすさから
大五郎的な焼酎の大きいボトルを使っている方もいます。
「サンダル」
着替えと真夏の砂浜用としてビーチサンダルは必須です。
着替える際にはスノコであったり、人工芝を敷いて着替える方もいらっしゃいます。
「日焼け止め」
冬でも曇ってても日焼けしますので
ウォータープルーフのもので
SPF50+・PA++++の国内最高値の
UVカット効果を持った日焼け止めがおすすめです。
しっかり塗っていてもおじさんはシミが出来てきてショックを受けております。
「ワセリン」
ウエットスーツと肌がすれるのを防止します。
こういったサーフィン用のものは高価なので
大容量のヴァセリンを小分けにして持って行きます
コストコさんやドン・キホーテさんで格安で販売されているのでぜひ。
「耳栓」
冷たい水を耳に入れ続けると「サーファーズイヤー」という病気の原因になります。
音がクリアに聞こえ耳栓をしている感じがしないと言われる高価な耳栓もございますが
私は耳の形が悪いのか、ポンポンと外れてすぐ無くしてしまうので
ダイソーさんの「耳せん スパイラルタイプ2ペア(4個入)」を愛用しております。
https://jp.daisonet.com/products/4549131079999?_pos=8&_sid=2111666b9&_ss=r
「帽子」(あご紐や流れ止めのクリップが付いているもの)
日焼け対策とまぶしさ防止にあると便利です。
少し肌寒い季節には保温にも役立ちますよ。
「シャワー」(ポンプ式、電動式)
私はポンプ式を愛用しておりますが
電動式も便利ですよ。
「ポリタンクケース」
こういった既製品も良いですが
スーパーの鮮魚売り場で発砲スチロールを2個もらってきて
重ねて中に入れると保温効果が高いケースがDIYできますよ。
その際には全体を布テープで覆っておくと補強になります。
「綿棒」
耳栓をしていても耳の中が湿ってしまい、帰り際気になることが多々あります。
そんな際には綿棒で耳掃除をするとスッキリします。
必要か?と言われればそうでもございませんが、あると便利なのでお車に是非置いておいてください。
道具を揃える:ウエットスーツ
ウエットスーツには様々な種類があります。
最初に揃える方が良いとよく推奨されているのは
半袖半ズボンの「スプリング」、
長袖長ズボンの「フルスーツ」、
真冬用のフルスーツ「セミドライ、ドライ」
などが一般的です。
生地はジャージ素材のもの、ラバーと呼ばれるゴム系の素材のものが
各メーカーにより発売されています。
海外製のものは安いのですが、縫製が甘く、
生地の劣化もはやいので、できれば国内製造しているものが良いです。
詳しくはショップで聞かれると良いかと思いますが、
ショップがオーダーを受け付けているものはほぼ国内製造だそうです。
ショップの方曰く、ウエットスーツの寿命は2~3シーズンだそうですが、
お小遣いが少ないおじさんは5~7年ほど使用しております。
背中にファスナーがありセミが脱皮するように脱ぎ着するもの、
肩口が広く開いており、蛇が脱皮するように脱ぎ着し、
肩から胸にかけ頭を通す生地で、
胸の位置にファスナーまたはマジックテープで固定するものなどがあります。
もしあなたが、夏しかサーフィンをしないとお考えであれば
千葉以南は「スプリング」を持っていれば十分です。
逆に春先~秋口まで長くサーフィンをしたいと考えているのであれば
「シーガル」と呼ばれる半袖長ズボンのようなウエットスーツがおススメです。
こちらは別途「袖」のようなアームウォーマーを購入すれば
フルスーツフルスーツのように使えるので長く使えます。
また、茨城県以北であれば夏でも水温が低い事が多いので真夏でも使えますよ。
真冬以外の季節は吊るし(つるし)と呼ばれる既製品でよいかと思います。
最近のインターネット上で販売されている格安ウエットスーツも縫製の良いものがあり
初夏~秋までの季節であれば、そういったものでも良いかと思います。
私もスプリングや3ミリジャージなどは既製品を使っております。
できれば試着して体にフィットしたものが良いので、
サーフショップやアウトレットで型落ちの新品が格安で売っていたら
ぜひ試着してみてください。
ですが、冬用だけは体にフィットしつつ新しい生地のものが良いので、
中古品などには手を出さず、オーダーメイドのものを購入することをお勧めします。
体温を奪われると本当にヤバいので
冬用は高級な生地素材ではなくて良いのでオーダー品を使ってください。
実際、私もオーダー品ですが布生地は格安な5ミリジャージしており、
それでも冬を越せますよ。
道具を揃える:ボードケース
サーフボードの持ち運びには通常、
車外のラックに取り付けるか
車内にそのままいれて、またはラックを付けて運びます。
サーフボードは傷つきやすいので、むき出しで運ぶと傷をつけたり
直射日光に当て続けるとワックスが溶けてしますので
ケースに入れて持ち運びます。
ボードケースには布地でできた筒状(靴下みたいな)「ソフトケース」と
緩衝材が入った「ハードケース」があります。
ハードケースには複数枚入れられる物もあります。
各ブランドでファスナーの位置やフィンを付けたまま入れられる物、サイズ展開の違いなどがあります。
できれば実店舗で見て、ご自身のサーフスタイル、好み
お手持ちのサーフボードの長さ、幅、厚みにあったものを探してください。
サーフボードを部屋や車内だけで保管するぐらいならソフトケースでも十分です。
車外にくくり付けたり、旅行に持って行きたいと考える方は
ハードケースが良いかと思います。
かさばる事が問題でないのならばハードケースをおススメします。
なお、ソフトケースに入れて、さらにハードケースに入れている方もおられます。
が、飛行機に積む等なければ、そこまでは必要ないかと思います。
また、ボードケースがないけれど何枚か重ねて行く場合は
ボードとボードの間にバスタオルなど緩衝材になるものを敷いて
重ねていくと移動中にずれたりせず、傷つきにくいですよ。
ちなみに、ちょっとおっちょこちょいな私は
ハードケースに入れて車内にぶち込んでおります。
道具を揃える:ワックス
サーフィンのワックスは滑り止めになります。
板の滑りを良くするスキー、スノーボードと違い
サーフィンで使うワックスは、
サーフボードの上面(乗る方)に
あえてダマ(凸)になるように塗り
グリップ力と水はけを良くします。
下地となるワックス「ベースコート」の上に
季節にあったワックスを塗ります。
季節(水温)によって塗るワックスの硬さが違います。
夏用の「トロピカル」
初夏、秋口の「ワーム」
春先、冬前の「クール」
真冬用の「コールド」
と分かれておりますが、メーカーによって推奨温度が違うので
商品を見て判断してください。
価格は、だいたい300円~1000円くらいです
古くからあるSEXWAXをはじめ様々なブランドがございます。
厳密には各ブランドに特徴があるのですが
正直、パッケージのカッコ良さ、匂い、環境への配慮など
ご自身の好みで選んで間違いございません。
ただ、ベースコートと季節のワックスを統一したブランドであわせればOKです。
塗り方にはちょっとしたコツがあるのでまた次の機会にでもご紹介します。